社長のコラム


e-Taxというシステム(4)

2025.01.04

前回の続きで、担当者が男性に代わった後の話です。

またもや電話ですか。1人目の担当者にした同じ話を2人目にもするわけで、経費とはいえ携帯電話の料金は1分40円するわけで、向こうから掛かってきた分は支払わなくてもいいとしても向こうには課金されているわけで、それは私たちの税金から支払われるわけで、そうすると5分以内の通話料なら無料という私の携帯のオプションを使った方がいいのですが、顧みますと電話料金を抑えようと私の話し方は丁寧さを欠いておりました。そして5分を超えた通話が何度も発生し、弊社の持ち出し費用も膨らみます。私には他の仕事もあるのです。

eTaxにはメッセージボックスという機能がありますが、国税局の職員がそこにメッセージを送付することが出来ないのはなぜでしょう。せめてeメールでやり取りしてくれないのはなぜでしょう。

税金が適正に使われているかチェックするという会計検査院は、国税局の人々の日々の業務効率をチェックしないのでしょうか。


2人目の担当者は言いました。「納付されたのは分かりましたが、申告しなくても納付できるんですよ」と。

後出しジャンケンですね、と私が言ったのは、このことです。私は尋ねました。「常識的に税金は、申告してから納付するものではないですか。納付している以上、申告は終わっているはずだと認識していました。そもそも、どうしてeTaxは申告しなくても納付できるのですか」と。

彼は言いました。「社長は1人で全部やってるかもしれないが、税理士が申告する会社もある。税理士が申告して、納付は社長がする。そのために先に枠だけ作って納付することもできるんですよ」

相手から社長と呼ばれることもある私、国税と税理士が裏でつながることの利点と弊害について、考えを巡らせました。「税理士が申告するにしても、申告してから納付すべきではないですか」と確認したところ、彼は横車を押します。


いわく「とにかく申告しなくても納税できるシステムなんです。そのことに、みんな納得してやってるんですよ」と。

どこからどこまでの範囲のどれだけの割合の人を指して「みんな」と言えたのでしょう。しかしこんなことに目くじらを立てても進みません。

相手は、申告していないのだから申告していないのだとトートロジーに思考を停止させています。「その主張は分かったので、壊れたレコードのように何度も繰り返さなくてもいいです。ちょっと落ち着いてこちらの言う事を聞いてもらえませんか」

私は、初歩的なところまで立ち戻って話を進めなければなりません。「例えば、ネットワーク障害が発生しているときに送信したらどうなりますか。こちらが申告したことをeTaxは認識できるのですか」


情報システムに明るい人ならば自明なことですが、 2人目の担当者にこのことを理解してもらうまでに、大変な時間と労力が必要でした。

おそらくeTaxにはセンター側の仕組みとクライアント側の仕組みがあり、互いにデータをやり取りすることが前提になっています。

そこには当然、通信がエラーになる可能性を考慮していなければなりません。

このeTaxにはその辺りの考慮が足りていないのではないか、設計バグをたくさん抱えているのではないかと思います。どうしてこんなことになっているのか、eTaxを作った人たちに対して好意的に推測すれば、オフラインで使用できるようにしたところと、オンラインでなければ出来ない操作と、その線引きがリアス式海岸のように入り組んでしまったのだろうと。


いろんな人がいろんな事を言い、そこは公務員だからあっちを立てたりこっちを立てたりしなければならない、しかし、それではいいシステムにはなりません。百年河清を待ってもお役所仕事が変わらなければ日本のデジタル化は進むまいと詮なく嘆くものです。

その前に、私が送ったと思っている消費税の申告書ですが、それも郵送したところ、申告書に間違いがありますよ、と指摘を受けました。

私は素直に「教えていただきありがとうございます。修正して再度申告します」というと、「いえ、修正ではなく初めての申告です」と言われました。そんなやり取りも電話でありました。

私は、一度送った申告書の金額の内訳を言われた通りに修正して、再び署名し、再び送信ボタンを押しました。案の定、eTaxのメッセージボックスには再び納付番号通知が届きました。


私はまた電話をかけなければなりません。
「また納付せよと納付番号通知が来たんですが、納付しなくていいですよね」
「すでにご納付されているのでかまいません」
「どうして納付番号通知が来たのですか」
「ですから社長がそういう操作をしたからでしょう」
「いいえ、申告書を送付したら一緒に納付番号通知も来るようですよ」

国税局の担当者は、そんなことはないと言います。
「ではなぜ申請を受け付けた時刻と納付番号通知がきた時刻と同じなのですか」
「その証拠を見せてください」
「それはそちらで調べても分かることではないですか」
「いや、そちらが受け取ったものを印刷して送ってください。同じものを見て話さないとダメです。返信用の封筒を送りますから」
「分かりました。ではお待ちしております」と、私は力なく答えました。

さらに続きます。

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